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日本で買えなかったX100VIをB&H Photoで買った話
2025年10月、フジフイルムの X100VI を買いました。
日本では在庫がなかったので、アメリカの B&H Photo で購入。10月3日に注文して、8日には届きました。海外通販で5日は早い。

すでにカメラは3台ある
うちにはすでに Leica M11、Sony α7IV、Sony FX3 があります。
M11は写真の最高峰。α7IVはオールラウンダー。FX3は動画機。それぞれ役割がはっきりしている。
じゃあなぜ4台目が必要だったのか。
足りなかったのは「気軽さ」
M11は最高のカメラですが、気軽に持ち出せるかというと、ちょっと違います。重い。デカい。そしてマニュアルフォーカス。子どもが走り回っている場面でM11のレンジファインダーでピントを合わせるのは、楽しいけど大変です。
α7IVにレンズをつけると、さらに大きくなる。FX3はそもそも動画用。
欲しかったのは、こういうカメラでした。
- 小さくて軽い — ポケットは無理でも、カバンにサッと入る
- オートフォーカスが使える — 子どもを撮るなら必須
- 撮って出しで完結する — RAW現像しなくてもいい色が出る
X100VIは、この3つを全部満たしていました。
フィルムシミュレーションという魔法
X100VIを選んだ最大の理由は、フジフイルムの フィルムシミュレーション です。
M11で撮ると、Capture Oneで現像して、色を追い込んで、書き出して……という工程が必要になります。それはそれで楽しいのですが、毎回やるかというと正直しんどい。
X100VIなら、カメラが最初から「いい色」で仕上げてくれます。
よく使っているのは REALA ACE。X100VIで新たに追加されたフィルムシミュレーションで、自然な色再現と柔らかいトーンが特徴です。撮って出しでそのまま満足できる。
撮って、取り込んで、おしまい
X100VIを使い始めて変わったのは、カメラを持ち出す回数が増えたことです。
日常の買い物、ちょっとした公園、家族で出かける週末。以前なら「今日はカメラいいか」と思っていた場面でも、X100VIなら持っていける。
ワークフローもシンプルになりました。
撮る → アプリで取り込む → おしまい。
RAW現像も、Lightroomへの取り込みも、書き出し設定も不要。この手軽さは、一度味わうと戻れません。
作例
実際にX100VIで撮った写真をいくつか。すべてフィルムシミュレーション(REALA ACE)の撮って出しです。
ハイウェイオアシスの夜景。水たまりのリフレクションが印象的な一枚。暗所でもしっかり描写してくれます。
芝生でくつろぐ愛犬。f/2の開放で撮ると、前後のボケが柔らかくて気持ちいい。
水族館にて。暗い館内でもISO感度を上げれば十分に使える。クラゲの光だけで成立する画が撮れました。
M11には敵わないこと
正直に書くと、X100VIで全部置き換えられるかというと、それは無理です。
解像感。M11の6000万画素とライカレンズの組み合わせが生み出す解像力は、次元が違います。
色の深み。ライカ独特の「深い」色味は、フジのフィルムシミュレーションとはまた別の魅力です。Capture Oneで丁寧に現像したM11の写真には、X100VIでは出せない奥行きがあります。
でも、それでいいと思っています。X100VIは「最高の画質」を目指すカメラではなく、「最高の手軽さ」を提供するカメラだから。
こんな人に勧めたい
ガチのカメラを持っている人の2台目として。
X100VIは素晴らしいカメラですが、これ1台で全部まかなうのは正直厳しい。子どもの運動会や発表会では、望遠レンズが使えて、連写ができて、AFが超高速なミラーレス機が必要です。
逆に、そういうメイン機をすでに持っている人にとっては、X100VIは最高の相棒になります。
街スナップが好きな人にもおすすめ。23mmの画角、コンパクトなボディ、静かなシャッター音。スナップシューターとしての完成度は非常に高いです。
まとめ
「気軽さは正義」。X100VIを5ヶ月使って、一番強く感じたことです。
最高画質のカメラはある。動画用のカメラもある。でも、日常を撮り続けるためには「持ち出す気になるカメラ」が必要でした。
X100VIは、その役割を完璧に果たしてくれています。